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血中インドシアニングリーンの安定性に関する検討
著者: 二俣秀夫1 吉田章子1 清水尚子1 米谷正子1 西部万千子1 松原藤継1
所属機関: 1金沢大病院検査部
ページ範囲:P.320 - P.322
文献購入ページに移動インドシアニングリーン(ICG)血中15分停滞率の測定は,プロムスルホンフタレイン(BSP)検査と並んで,肝排泄機能,肝実質障害の判定に重要な検査法とされており,その測定法も近年,簡便ですぐれた方法が開発され1-3),一般に広く実施されてきている.しかし血中ICGの安定性については,比較的短時間でその吸収が減少するという報告が多く4-6),このことが測定値の精度に影響したり,採血後ただちに測定できない一般開業医などの施設では実施されがたい一因となっている.
われわれは,すでに,ICG水溶液がきわめて不安定であるが,これに界面活性剤(Brij-35)を添加することにより,著しく安定化することを確認しており3),これらのことを含めて,血中ICGの安定性について若干の検討を行った.
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