文献詳細
文献概要
Senior Course 細菌
検査材料採取の問題点
著者: 三輪谷俊夫1 船橋修之2 神木照雄2
所属機関: 1阪大微研細菌血清学部 2国立大阪病院検査科
ページ範囲:P.358 - P.359
文献購入ページに移動また,臨床検査に関連してしばしば問題になるのは,研究目的のために行われる検査や将来起こるであろう院内感染を予防するための検査である.これらの検査は現在,健康保険制度の上では検査料が徴収できないことになっているし,病院側においても特別な予算は組まれていないのが現状である.しかし,これらの検査レベルを向上させたり,新しい検査法の開発や患者の合併症予防・再感染防止に重要な役割を果たすことは事実である.これらの点については近き将来,健保制度や病院管理の立場から十分に審議され,患者に直結した臨床研究や院内感染防止のための検査が行えるような予算処置がとられることが望ましい.
掲載誌情報