文献詳細
文献概要
日常検査の基礎技術
希釈法
著者: 稲垣克彦1
所属機関: 1東京警察病院内科
ページ範囲:P.441 - P.448
文献購入ページに移動希釈操作は定量分析の基本であり,もちろん臨床検査には欠かせない操作の1つである.これは比較的簡単であり,一般におろそかに考えられがちであるが,多くの臨床検査の第一歩ともいうべき操作で,これに誤りがあると以後の操作をどんなに正確にしても正しい測定結果を得ることはできない.
正確に希釈するためには正確に容量を量り取る器具が必要になってくる.ここに計量器の正確性に対する例をあげてみると上皿天秤に匹敵するものは駒込ピペット,フラスコであり,毒薬天秤に対してはメスピペット,メスシリシダー,化学天秤にホールピペット,メスフラスコを用いた場合が対応する.希釈法は目的によっておのずから異なるので,たくさんの種類があるが,大別して次のように分類してみた.
正確に希釈するためには正確に容量を量り取る器具が必要になってくる.ここに計量器の正確性に対する例をあげてみると上皿天秤に匹敵するものは駒込ピペット,フラスコであり,毒薬天秤に対してはメスピペット,メスシリシダー,化学天秤にホールピペット,メスフラスコを用いた場合が対応する.希釈法は目的によっておのずから異なるので,たくさんの種類があるが,大別して次のように分類してみた.
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