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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻4号

1974年04月発行

文献概要

検査機器のメカニズム・28

自動包埋装置

著者: 初鹿野浩1

所属機関: 1都立清瀬小児病院検査科

ページ範囲:P.452 - P.453

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 自動包埋装置といっても,実際は組織切片の脱水とパラフィン浸透までを行うのであって,そのあとは人がやらなければならない.しかしこれが組織検査室へ与えた恩恵は大きく,現在ではミクロトーム研磨器とともになくてはならないものとなっている.
 脱水とパラフィン浸透を行うだけであるので,装置の原理は簡単である.脱水用の液を入れる容器10個程度とパラフィン溶融槽2〜3個を輪形または横一列に並べておき,組織切片を入れたカゴをタイマーと連動させて順送りにするだけのものである,しかしこのほかにカゴを振盪して液の浸透を早める装置,自動送りの開始を遅らせる装置などが付いている.前者の効果は大きく,後者は休日をはさんで脱水を行いたい時などに重宝である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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