文献詳細
文献概要
検査機器のメカニズム・28
自動包埋装置
著者: 初鹿野浩1
所属機関: 1都立清瀬小児病院検査科
ページ範囲:P.452 - P.453
文献購入ページに移動 自動包埋装置といっても,実際は組織切片の脱水とパラフィン浸透までを行うのであって,そのあとは人がやらなければならない.しかしこれが組織検査室へ与えた恩恵は大きく,現在ではミクロトーム研磨器とともになくてはならないものとなっている.
脱水とパラフィン浸透を行うだけであるので,装置の原理は簡単である.脱水用の液を入れる容器10個程度とパラフィン溶融槽2〜3個を輪形または横一列に並べておき,組織切片を入れたカゴをタイマーと連動させて順送りにするだけのものである,しかしこのほかにカゴを振盪して液の浸透を早める装置,自動送りの開始を遅らせる装置などが付いている.前者の効果は大きく,後者は休日をはさんで脱水を行いたい時などに重宝である.
脱水とパラフィン浸透を行うだけであるので,装置の原理は簡単である.脱水用の液を入れる容器10個程度とパラフィン溶融槽2〜3個を輪形または横一列に並べておき,組織切片を入れたカゴをタイマーと連動させて順送りにするだけのものである,しかしこのほかにカゴを振盪して液の浸透を早める装置,自動送りの開始を遅らせる装置などが付いている.前者の効果は大きく,後者は休日をはさんで脱水を行いたい時などに重宝である.
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