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ビリルビン測定法の検討—アルカリアゾビリルビンブルー法について
著者: 玉田妙子1 谷田忠久1 井谷舜郎1 村中日出夫2
所属機関: 1日本専売公社京都病院検査科 2日本専売公社京都病院内科
ページ範囲:P.540 - P.543
文献購入ページに移動血清ビリルビン測定は臨床医学において,体質性黄疸,溶血性黄疸,潜在性肝障害の診断に欠くべからざるものである.また最近小児科領域で重症新生児黄疸の際,交換輸血が盛んに行われ,著しい治療効果を上げているが,この場合には血清ビリルビンの超微量かつ迅速な定量法が要求されている.そのために古くから行われているジアゾ試薬を用いる血清ビリルビン定量法に対して種々の変法が発表され,微量化の努力もなされている.また迅速,簡易化のために2波長測定による分光光度計法1)(Direct Spectro Photometry,以後2波長法)も検討され,臨床検査に取り入れられつつある.
従来最もよく用いられ,検討されているEvelyn-Ma-lloy法では血清試料が多く必要であり,またMichael-son変法2-6では高ビリルビン血症の場合には容易に測定できるが正常値付近ではその測定に種々の問題がある.
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