文献詳細
文献概要
Senior Course 生化学
自動化学検査・6—GOT,GPT
著者: 中甫1
所属機関: 1三井記念病院中検
ページ範囲:P.694 - P.695
文献購入ページに移動 GOT,GPTの測定法はKarmen法で代表される紫外部吸収法(UV法),Reitman-Frankel法(比色法),Bason法(比色法,GOT測定に利用)などがある.これらの測定法のいずれもディスクリート自動分析機に応用されているが,第5回臨床検査自動化研究会(1973)サーベイ成績報告によると16機種(フロー方式も含む),77施設で使用されている方法は,Reitman-Frankel法(以下R-F法)が最も多く,次にUV法,GOTで2機種,8施設においてBabson法となっている.先号でも述べたが,機種による特性からすべての方法が応用できるとは限らない.
R-F法は標準法では反応時間がGOTでは90分(うち酵素反応60分),GPTでは60分(うち酵素反応30分)となっている.したがってほとんどの機種で反応時間を短縮した変法を用いている.特にマルチチャンネルでは全項目の反応時間を一致させる必要のあることからそれぞれ応用にくふうがなされている.一方,最近はUV法を応用できる機種も多くなってきている.この場合は反応時間も比較的短くてすみ自動化も容易であるが,特殊な装置を必要とする難点もある.ここではR-F法とUV法について自動化の際の考え方および問題点を解説する.
R-F法は標準法では反応時間がGOTでは90分(うち酵素反応60分),GPTでは60分(うち酵素反応30分)となっている.したがってほとんどの機種で反応時間を短縮した変法を用いている.特にマルチチャンネルでは全項目の反応時間を一致させる必要のあることからそれぞれ応用にくふうがなされている.一方,最近はUV法を応用できる機種も多くなってきている.この場合は反応時間も比較的短くてすみ自動化も容易であるが,特殊な装置を必要とする難点もある.ここではR-F法とUV法について自動化の際の考え方および問題点を解説する.
掲載誌情報