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Senior Course 病理
臨床病理学的立場よりみた電子顕微鏡学・6—超薄ミクロトームを中心に
著者: 相原薫1
所属機関: 1日本医大病理,中央電顕室
ページ範囲:P.702 - P.703
文献購入ページに移動1.超薄ミクロトームの種類
超薄切片法は超薄ミクロトーム,試料作成法およびナイフ作製法の技術の進歩に伴って発展をとげてきた.現在市販されている主要ミクロトームは下記のごとくである.これは電磁送り(Electromagnetic advance)法を用いた日立MUM-2型以外のミクロームは機械送り(Mechanical advance)および熱膨張(Thermal ad-vance)法の原理に基づいている.前者はらせんネジとテコを利用し,宙づりした試料支持軸が機械的原理で前進し試料を薄切する.後者の場合は,試料をつけた伸張棒の一部に導線をまき,電圧をかけて試料に連続的に超微送りを与え切片をつくる.いずれの場合も一定の前進をしたのちは軸をもとに戻す操作が必要で,これをRe-setといっている.
超薄切片法は超薄ミクロトーム,試料作成法およびナイフ作製法の技術の進歩に伴って発展をとげてきた.現在市販されている主要ミクロトームは下記のごとくである.これは電磁送り(Electromagnetic advance)法を用いた日立MUM-2型以外のミクロームは機械送り(Mechanical advance)および熱膨張(Thermal ad-vance)法の原理に基づいている.前者はらせんネジとテコを利用し,宙づりした試料支持軸が機械的原理で前進し試料を薄切する.後者の場合は,試料をつけた伸張棒の一部に導線をまき,電圧をかけて試料に連続的に超微送りを与え切片をつくる.いずれの場合も一定の前進をしたのちは軸をもとに戻す操作が必要で,これをRe-setといっている.
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