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ポリアクリルアミドゲル電気泳動
著者: 小峰仙一1
所属機関: 1杏林大・生化学
ページ範囲:P.715 - P.724
文献購入ページに移動 1937年Tiseliusによって開発された電気泳動法は,自由溶液中での電気泳動という点で,溶液中の比重の不均一から生ずる対流現象から,泳動された各成分を完全に分離することができないという欠点を有しており,この欠点を取り除くため,種々の支持体を用い溶液を安定化させる方法が次々に考案されてきた.1959年にRaymondら(Science,130,711,1959)がポリアクリルアミドゲルが電気泳動の支持体として,デンプンゲルに劣らない解像力を有することを指摘して以来,多くの研究者によって泳動条件や装置の改良が加えられ,今日では支持体電気泳動法の1つの有力な分野を占めるに至ってきた.
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