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文献概要
日常検査の基礎技術
クームス試験
著者: 山崎順啓1
所属機関: 1東京慈恵医大・輸血部
ページ範囲:P.779 - P.786
文献購入ページに移動 普通われわれがクームス試験(Coombs Test)と呼んでいる検査法は人により,また国により多少名称が異なっている場合がある.すなわち抗グロブリン試験(Antiglobulin Test),抗グロプリン感作試験(Antiglobulin Sensitization Test),モレスキークームス試験(Moreschi-Coombs Test)などの名でも親しまれており,すべて本質的には同じものと考えてまちがいはない.この検査法は1908年Mores-chiによってその原理が初めて記載され,その方法を実際に臨床的に応用したのがCoombsであると言われている.これが1945年,今から約30年前のことである.
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