icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻7号

1974年07月発行

文献概要

Senior Course 血清

ウイルスの血清学的検査

著者: 中村正夫1

所属機関: 1国立病院医療センター研究検査科

ページ範囲:P.804 - P.805

文献購入ページに移動
螢光抗体法
 螢光抗体法は臨床検査の広い分野にわたって応用されつつある.梅毒血清反応におけるFTA-ABSなど日常検査としても用いられ,そのほか細菌,真菌検査への応用も試みられている.ウイルス検査に関しても,①各種検査材料,特に組織内,細胞内におけるウイルス抗原の検出,②患者血清中のウイルス抗体の証明など,主としてこれら2つの面についての応用が行われている.
 術式としては,直接法,間接法,補体法などが用いられているが,特異度の点では直接法が,感度の点では間接法がよいといわれる.いずれにしても,ウイルス検査においては,一般の血清学的検査,ウイルス分離などに比して早期診断ができること,あとで述べるような,二,三の問題点はあるとしても,特異的診断であること,さらに術式が比較的簡単であることにおいて,臨床検査の立場からみても,検査法として高い価値を持つものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?