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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻7号

1974年07月発行

文献概要

Senior Course 生理

人工透析と臨床検査

著者: 秋山暢夫1

所属機関: 1東大医科研・人工臓器移植科

ページ範囲:P.810 - P.811

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 血液透析のわが国における普及はめざましく,現在透析患者数は約6,000人といわれている.人工透析の目的も単なる延命から,社会復帰を前提とするものに進歩し,人工透析研究会の調査では透析患者の50%以上が,何らかの意味で職業を持ち社会復帰している.名古屋クリニックでは夜間透析患者全員の平均労働時間は週48時間で,最高60時間に達している.この一方で透析療法開始後間もない施設では,管理の失敗による死亡率が高く遺憾にたえない.現在,年間10%以上の死亡者を出せば一流の透析施設とはいえないであろう.
 臨床検査については,透析を始める前の尿毒症に対する検査,人工透析開始後透析能率をチェックするためのルーチン検査,年余にわたり全身状態を把握していくための定期検査に分けて理解しておくのが便利であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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