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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻8号

1974年08月発行

文献概要

カラーグラフ

リステリア

著者: 永井龍夫1

所属機関: 1札幌医大中央検査部

ページ範囲:P.818 - P.819

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 リステリア症(L症)はリステリア(Listeria monocytogenes;L菌)の感染症で,病型は髄膜炎が最も多くさらに脳炎を伴う場合がある.昭和48年末までのわが国のL症73症例のうち59症例は髄膜炎で,髄膜脳炎は6症例である,ほかに敗血症型などもあるから注意を要する.患者は新生児,乳幼児が多いが成人の症例も少なくない.化膿性髄膜炎患者の髄液の細菌検査でβ型溶血を示すグラム陽性短小杆菌が検出されたらL菌を疑って,詳しい同定検査をすべきである.分離L菌の血清型検査は筆者がおひきうけできることを申し添える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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