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Senior Course 細菌
鼻咽喉分泌物および耳漏の検査法
著者: 三輪谷俊夫1 吉田金三2
所属機関: 1阪大微研細菌血清学部 2阪大微生物病研究会
ページ範囲:P.920 - P.921
文献購入ページに移動ヒト成人の口腔内は通性および偏性嫌気性菌,微好気性菌の宝庫であり,まだ培養不能な菌種も非常に多いが,そのうち培養可能な唾液内細菌数は平均1ml当たり108である.ヒトが1日に分泌し嚥下する唾液量を1lとすると約1011,一般の純培養菌の湿菌量に換算すると約2.5gに相当する菌が嚥下されていることになる.これらの細菌は2/3が舌(tongue)後部,残り1/3が歯垢(dental plaque)や歯肉裂溝(gingival crevice)に由来しているといわれている,胎児では無菌的であったものが,発育過程において,どのような経過で正常細菌叢が形成されていくのであろうか.Socransky&Manganiello (J.Periodont.,42,485,1971)の報告を中心に現在の知見を紹介する.
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