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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻9号

1974年09月発行

文献概要

組織と病変の見方—肉眼像と組織像の対比

運動器とその病変

著者: 金子仁1

所属機関: 1日本医大老人病研究所基礎部

ページ範囲:P.1023 - P.1030

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運動器のおもなるものは四肢であるが,病理学的に最も重要な疾患は骨腫瘍である.軟部組織の腫瘍は"肉腫"の項で記載することにし,今回は骨腫瘍およびその類似疾患につき述べる.骨悪性腫瘍の代表は骨肉腫,軟骨肉腫,巨細胞腫であろう.良性骨芽細胞腫と良性軟骨芽細胞腫はそれぞれ,骨肉腫,巨細胞腫との組織学的鑑別に問題となる.軟骨腫と軟骨肉腫はときにより鑑別診断がむずかしい.fibrous dysplasiaと骨嚢腫は臨床的に骨腫瘍との鑑別がたいせつである.
好酸性肉芽腫は細網内皮症の一型で,この例もLetterer-Siwe病であった.Ewing (ユーイング)肉腫は少ないが,有名な骨腫瘍で,小児に多く,X線照射が効果がある.その発生に関しては問題が多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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