icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻1号

1975年01月発行

カラーグラフ

肺真菌症の病理

著者: 奥平雅彦1 久米光1 大谷槇子1 新国純子1

所属機関: 1北里大学医学部病理学

ページ範囲:P.4 - P.5

文献概要

放線菌,糸状菌および酵母の感染症を一括して真菌症と呼んでいる.自然界に存在する真菌は約10万種と推定されているが,ヒトおよび動物の感染源となる真菌は約100種にすぎない.ヒトの真菌症のなかで最も多いのは"みずむし"や"たむし"などで代表される体表(表皮)の感染症であるが,最近では重篤な病気の末期にopportunistic infectionと呼ばれる型で内臓の真菌症が増加してきている.ここには,日本で多く経験される肺真菌症の代表的なものを取り上げた.
真菌症の病理学的特徴は,イ)病変が多発性に発生すること,ロ)病巣の中心部に真菌が増殖していることである.その診断は,培養による病原の同定が望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら