icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻1号

1975年01月発行

海外だより

マレーシアでの検査業務に参加して

著者: 富川進12

所属機関: 1越谷市立病院検査科 2元:日本青年海外協力隊

ページ範囲:P.55 - P.59

文献概要

 マレーシアの人口は1,000万人,土地総面積は日本と同じぐらいである.主な産業はゴム,ココナッツ,オイルパームと豊富な錫が主で,GNPは東南アジアではシンガポールに次いで第2位である.国道はよく整備され,首都のクアラルンプールのメインストリートわきなどは両サイド一面に芝が植えられ,空は青く,その中にエキゾチックな回教文化の建物が建ち並ぶのを見ると,なにかオトギの国へやって来たみたいに美しく感じる.だが気候は1年中日本の真夏みたいな暑さである.戦前戦後を通じて永い間イギリスの植民地であり,シンガポールと離れてマレーシア連邦共和国として独立したのはつい10年前のことである.この国に住む国民の45%はマレー系マレー人で,中国系マレー人も45%を占め,インド系マレー人8%,その他は白人の混血や原住民などの複合民族国家である.
 日本青年海外協力隊員として,私がここへ派遣されたのは医者6名,看護婦6名,助手100名,ベッド数300床の原住民病院の検査室での技術指導ということであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら