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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻1号

1975年01月発行

文献概要

私のくふう

試験管立てにナンバープレートを

著者: 黒河和彦1

所属機関: 1済生会小田病院検査室

ページ範囲:P.59 - P.59

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 血清分離段階における労力は依然として人手にたより自動化の困難な部分である.人為的作用の継続は長時間に及ぶと生理的疲労が幾何級数的に増し,そこに予期せぬトラブルが介在している.今,仮に血清分離後のテストチューブが十本試験管立に並んであったとする.その内3本が同姓の田中さんであり,名前は一郎,二郎,三郎とする.一郎は左端から3番目,二郎は5番目,三郎は7番目の位置にあった場合,3人のテクニシャンによりこの3本のテストチューブを化学分析のため同時に持ち去り,その後最初にもとの場所に返しに来た一郎の検体をあやまって5番目に置いたち,他のテクニシャンが二郎の検体と勘違いしてよく確認もせず使用する場合がまれにあると推察する.そこでテストチューブのナンバーと試験管立のナンバープレートのナンバーとをダブルチェックすることによりこのようなトラブルを,防ぐことができると思い考案した.ナンバープレートはセルロイドで透明なものがよいようである.私はちょうど恰好なケースの蓋を利用した.ナンバープレートのナンバーまたは氏名は水溶性だとあとで簡単に消せて便利である.また試験管立の底にスポンジを敷くとテストチューブの破損を防げる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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