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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻1号

1975年01月発行

文献概要

研究

パラフィンブロック薄切法の検討—特にブロック冷却と呼気吹きかけの問題について

著者: 平山章1 赤塚明1 櫻田実1 亀川節子1 黒田ゆり子1 松村亮子1 小山内努1 小川豊2

所属機関: 1東京女子医大中検病理部 2日本獣医畜産大学解剖学教室

ページ範囲:P.63 - P.66

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はじめに
 パラフィンブロック薄切に際して,従来からパラフィン融点と室温との差が35〜45℃が最適と考えられている1,2).ところが最近では薄切の時,パラフィンブロック(以下PBと略す)を氷で冷却して薄切することが広く行われるようになってきている7).パラフィンを冷却することはその硬度を高め薄切を容易にすることが考えられるが,一方ではパラフィンの収縮を伴い薄切切片の厚さを増すことも考えられ,また,一方では冷却したPB薄切に際して呼気を吹きかけること3,4),はPBの温度を上昇させることとなり,これらの行為は矛盾したことのように思われる.そこで我々は以下述べるごとき実験を行いPBを薄切前に冷却することと,ブロックに呼気を吹きかけて薄切する行為が薄切切片にどのような影響を与えるか,また,パラフィン融点と室温の差が従来いわれている35〜45℃がはたして妥当であるかについて検討を行ってみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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