icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻1号

1975年01月発行

文献概要

研究

マイクロタイター法によるSalmonella H抗原の簡易分析法について

著者: 中塚繁1 滝沢金次郎1

所属機関: 1神奈川県衛生研究所細菌病理部

ページ範囲:P.67 - P.71

文献購入ページに移動
緒言
 ここ数年来Salmonella症(腸チフス,パラチフス,食中毒など)の汚染源の追求が,多くの研究者によって活発に行われてきた.
 これらの報告1〜8)をみると,Salmonella (以下「Sal」)の型別のための抗原分析は,Kauffmann-White Sche-ma9〜11)に基づいてそれぞれ行われている.しかし,著者らの経験から,これまでの試験管法(以下「Tu法」)によるH抗原分析は,多くの検体を処理するのに大変な手間がかかり,必ずしも能率的な方法ではない.そこで著者らは,これまでのTu法によるH抗原分析の省力化,能率化が必要であると考え,マイクロタイター12,13)法(以下「Mt法」)をSalのH抗原分析に応用したところ,実用化できることが明らかになったので,得られた成績を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?