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研究
マイクロタイター法によるSalmonella H抗原の簡易分析法について
著者: 中塚繁1 滝沢金次郎1
所属機関: 1神奈川県衛生研究所細菌病理部
ページ範囲:P.67 - P.71
文献購入ページに移動緒言
ここ数年来Salmonella症(腸チフス,パラチフス,食中毒など)の汚染源の追求が,多くの研究者によって活発に行われてきた.
これらの報告1〜8)をみると,Salmonella (以下「Sal」)の型別のための抗原分析は,Kauffmann-White Sche-ma9〜11)に基づいてそれぞれ行われている.しかし,著者らの経験から,これまでの試験管法(以下「Tu法」)によるH抗原分析は,多くの検体を処理するのに大変な手間がかかり,必ずしも能率的な方法ではない.そこで著者らは,これまでのTu法によるH抗原分析の省力化,能率化が必要であると考え,マイクロタイター12,13)法(以下「Mt法」)をSalのH抗原分析に応用したところ,実用化できることが明らかになったので,得られた成績を報告する.
ここ数年来Salmonella症(腸チフス,パラチフス,食中毒など)の汚染源の追求が,多くの研究者によって活発に行われてきた.
これらの報告1〜8)をみると,Salmonella (以下「Sal」)の型別のための抗原分析は,Kauffmann-White Sche-ma9〜11)に基づいてそれぞれ行われている.しかし,著者らの経験から,これまでの試験管法(以下「Tu法」)によるH抗原分析は,多くの検体を処理するのに大変な手間がかかり,必ずしも能率的な方法ではない.そこで著者らは,これまでのTu法によるH抗原分析の省力化,能率化が必要であると考え,マイクロタイター12,13)法(以下「Mt法」)をSalのH抗原分析に応用したところ,実用化できることが明らかになったので,得られた成績を報告する.
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