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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻10号

1975年10月発行

文献概要

総説

個人の正常値—自動化健診のデータから

著者: 松岡研1

所属機関: 1PL東京健康管理センター

ページ範囲:P.1053 - P.1060

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 現在,我々の日常の診療においては,生化学検査や血液検査などから得られる数値を,正常か異常かと判断するのに,いわゆる"正常値"なる物差しで行っており,それに基づいてデータ解析や,評価,指導および診断推理プランなどを立てているのが通例であり,いまや"正常値"という言葉は日常検査の中では慣用語となっている.今まで,この"正常値"の設定に関しては数多くの先人たちの努力がなされているが,今なお幾多の問題をかかえている.
 すなおち,現在用いられている"正常値"は,その検査に関連ある疾患を除いたものを母集団として,それから数理統計学的手法によって算出されたものであり,集団を対象としたもので,この中には性,年齢,職業,地域,生活環境や,その他の変動因子すべてが埋蔵されたままである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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