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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻11号

1975年11月発行

文献概要

特集 ウイルス疾患の検査法 ウイルス検査法概論

血清学的検査法

著者: 赤尾頼幸1

所属機関: 1国立予研ウイルス中検抗原抗血清室

ページ範囲:P.1161 - P.1171

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 ウイルス粒子の外殻やカプシドは,固有のタンパク質を含む複雑な抗原性を持っているので,ウイルスに感染した宿主は,ウイルス抗原の一つまたそれ以上の抗原に対する種々の免疫反応を示すようになる.したがって細胞性および体液性の免疫が成立し,両者の反応がウイルス性疾患の診断に用いられている.
 細胞性免疫による診断法としては皮膚反応があり,ムンプス,ヘルペス,猫ひっかき病,痘瘡などのウイルス性疾患の診断に用いられている.実際には不活化ウイルスを皮内に接種し,ツベルクリン型の遅延型過敏症の反応があった場合にそのウイルスに対する感染があったと診断するが,一般性は少ないのでここでは省略する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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