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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻11号

1975年11月発行

文献概要

ウイルスのことば

Transformation

著者: 日沼頼夫1

所属機関: 1熊本大

ページ範囲:P.1179 - P.1179

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 日本語では,カタカナで"トランスフォーメーション"と一般に記されている.また"転換","形質転換"あるいは"変身"と評している場合もある.いろいろあるのは定着した訳語がないためで,英語でそのまま記すか,上記のカタカナ記載になっているほうが多い,正常細胞を試験管内で培養したものに,ある腫瘍ウイルスを感染させると,その形態が変化してしまう.形態変化だけでなく,増殖度も高くなるし,細胞長面も変化するし,他のこの生化学的性質も変わっている.この変化した細胞には特にmalignant transforma-tionという場合もある.腫瘍ウイルスのゲノムが正常細胞のゲノムに作用して,その細胞の性質を悪性(癌性)に変化させるというのがその機能である.ウイルスのみならず,化学制癌剤でもこのtransformationを起こしうることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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