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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻11号

1975年11月発行

文献概要

特集 ウイルス疾患の検査法 ウイルス検査技術

クラミディア

著者: 徐慶一郎1

所属機関: 1関東逓信病院微生物学検査科

ページ範囲:P.1235 - P.1239

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性状
1.宿主域と病原性1)
 クラミディアは,自然界で数多くの鳥類や哺乳類に分布している.
 ヒトにおける感染症としては,感染様式の相違から2群に分けられる.その第1は,直接ヒトからヒトへ感染するもので,トラコーマ,封入体結膜炎,泌尿性器感染症,第四性病がこれに属する.第2のグループは,本来,動物の疾患で,ヒトは偶発的な宿主であり,一般には鳥類から感染するが,その他の家畜や野生の動物からの感染も考えられる.普通には,肺炎が本グループの主たる臨床症状であるが,全身感染症も見られる.また,クラミディアに感染した動物との接触で,ヒトに不顕性感染が起こりうる.動物のクラミディア感染症では,肺炎,脳炎,流産,関節炎,下痢や結膜炎の発生がみられ,また,健康キャリヤーの存在が知られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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