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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻11号

1975年11月発行

文献概要

特集 ウイルス疾患の検査法 ウイルス検査技術

麻疹ウイルス

著者: 牧野慧1

所属機関: 1北里研究所ウイルス部

ページ範囲:P.1264 - P.1268

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 麻疹の診断は特殊な症例を除いて,一般に臨床診断で十分である.特にコプリック(Koplik)斑の確認は重要な診断の手掛かりとなる.臨床診断だけでは不十分な場合もある.例えば.コプリック斑の消失時期に出合った非定型的な発疹あるいは異常経過を示した麻疹,麻疹脳炎と他ウイルス脳炎の鑑別を必要とする場合(特にヘルペス脳炎との重感染),亜急性硬化性全脳炎,無発疹性麻疹にみられる巨細胞性肺炎などは,臨床検査法または実験室内試験法によって的確に診断される.そのためには検査手技をマスターすることはいうまでもないが,検査材料が十分考慮された適正なものであることが重要な鍵となる.適正な検体を採取するには,ある程度麻疹の病因に関する知識が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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