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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻11号

1975年11月発行

文献概要

特集 ウイルス疾患の検査法 ウイルス検査技術

風疹ウイルス

著者: 植田浩司1 吉川ひろみ2

所属機関: 1九大医療技術短大部 2銀杏学園短大

ページ範囲:P.1269 - P.1273

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 風疹ウイルスの臨床検査は発疹性疾患が風疹ウイルスによるものか否かの鑑別に用いられる.娠妊初期の3〜4か月の間の風疹罹患妊婦からは先天異常(白内障,心疾患,難聴,新生児栓球減少性紫斑病など)を持つ子供が生まれ,これを先天性風疹症候群と称している.したがってこの検査の成績がしばしば人工流産の適応を決定することになる.先天異常の原因が風疹ウイルスの胎内感染によるものであるか否かの診断をつけることもこの検査の応用で可能である.風疹ウイルスの実験室診断にはウイルス分離1〜3),および風疹赤血球凝集抑制試験(HI試験)4),補体結合反応(CF反応)5,6),中和試験7),螢光抗体法8)があり,わが国でもその方法の解説と検討が行われている9〜12).臨床検査の目的ではHI試験を用いることが最も多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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