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文献概要
異常値・異常反応の出た時・35
免疫グロブリン
著者: 大谷英樹1
所属機関: 1自治医大,臨床病理
ページ範囲:P.1341 - P.1347
文献購入ページに移動 免疫グロブリンの異常を見出す方法として,主にセルロースアセテート電気泳動法が用いられているが,更に免疫電気泳動法による免疫グロブリンの分析,免疫化学的方法による免疫グロブリンの定量法などが利用されている.免疫グロブリンIgG,IgAおよびIgMの測定にはManciniら(1965)の考案した免疫拡散法(single radialimmunodiffusion)ならびに重層沈降反応によるOudin法(1946),また抗原抗体結合物の螢光比濁(fluoronephelometric)による自動化法があるが,前者が日常検査として最も普及しているので,ここでは本法による知見を中心に述べる.
なお,血中に微量に存在するIgEの定量にはradioimmunoassay法が用いられるが,現在のところ特殊臨床検査室あるいは研究室で行われているにすぎなく,また免疫拡散法はIgEの測定には適しているとはいえないが,約500ng/ml以上の高IgE免疫グロブリン血症のスクリーニングに用いられる.
なお,血中に微量に存在するIgEの定量にはradioimmunoassay法が用いられるが,現在のところ特殊臨床検査室あるいは研究室で行われているにすぎなく,また免疫拡散法はIgEの測定には適しているとはいえないが,約500ng/ml以上の高IgE免疫グロブリン血症のスクリーニングに用いられる.
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