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臨床化学分析談話会より・27<関東支部>
1回測定で活発な討論—遊離脂肪酸測定の問題点
著者: 野間昭夫
所属機関:
ページ範囲:P.1359 - P.1359
文献購入ページに移動 第184回分析談話会関東支部会(1975.7.15)が例のごとく東大薬学部記念講堂において行なわれた.当日のテーマは「なぜいけないか,本当によいのか」シリーズの第3回として遊離脂肪酸が取り上げられた.遊離脂肪酸はその代謝および臨床的意義が解明されるに従ってルーチンに検査を行う病院が多くなってきた現在であるが,測定法には多くの問題点を含んでおり,この点に焦点が合わされた.まず春日先生(関東逓信病院)によって,遊離脂肪酸測定を妨害するリン脂質を中心にして講演があり,次いで銅試薬を中心にした観点より中島先生(日本医大)が講演された.最後に臨床的立場より「遊離脂肪酸測定が臨床的に必要か」というテーマで中村(治)先生(慶大)が多くの症例をもとにしたデータを示されて講演された.その3先生の講演の要旨を記述すると,まず春日先生は遊離脂肪酸比色定量法の問題点として.
(1)溶媒で遊離脂肪酸を抽出する場合にリン脂質がどの程度同時に抽出されるか,
(1)溶媒で遊離脂肪酸を抽出する場合にリン脂質がどの程度同時に抽出されるか,
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