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研究
OTB法による血糖測定をめぐる二,三の問題(2)
著者: 山本五郎1 山本正栄1
所属機関: 1国立療養所南京都病院研究検査科
ページ範囲:P.1428 - P.1429
文献購入ページに移動緒言
私はさきに「オルトトルイジンによる血糖測定法の知見補遺1)」と題して,表1に示すように,580nmを境として,これより長波長ではフッ化ナトリウムの影響はないが,これ以下の短波長の側ではフッ化ナトリウムの影響を考慮しなければならない.また溶血の影響は,580nmを支点として,これより短い波長側では高く,これより長波長の側では低く出るため,溶血の影響を避けるには,580nm付近のフィルターを使用すべきであると報告した.この報告をした時点では,当所の比色計はライツM型光電光度計であったが,その後コールマンJ-II型分光光度計に乗り換えたし,OT法よりOTB法に切り換えているので再検討を試みた.
また直ちに測定に取りかかれない時,H-J法の場合のように,先に試料と試薬を混合しておいて,後から煮沸測定したところ,値が高く出ることに気付き,小実験を行ったので報告する.
私はさきに「オルトトルイジンによる血糖測定法の知見補遺1)」と題して,表1に示すように,580nmを境として,これより長波長ではフッ化ナトリウムの影響はないが,これ以下の短波長の側ではフッ化ナトリウムの影響を考慮しなければならない.また溶血の影響は,580nmを支点として,これより短い波長側では高く,これより長波長の側では低く出るため,溶血の影響を避けるには,580nm付近のフィルターを使用すべきであると報告した.この報告をした時点では,当所の比色計はライツM型光電光度計であったが,その後コールマンJ-II型分光光度計に乗り換えたし,OT法よりOTB法に切り換えているので再検討を試みた.
また直ちに測定に取りかかれない時,H-J法の場合のように,先に試料と試薬を混合しておいて,後から煮沸測定したところ,値が高く出ることに気付き,小実験を行ったので報告する.
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