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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻12号

1975年12月発行

文献概要

研究

α-フェトプロテイン陽性例の臨床病理学的検討

著者: 垣見怜子1 関研二1 野口八郎2 大川日出夫2

所属機関: 1永寿総合病院検査科 2永寿総合病院内科

ページ範囲:P.1430 - P.1431

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はじめに
 α-フェトプロテイン(AFPと略す)がヒト胎児血清中に存在することは1956年Bergstrand1)によって見出された.その後,肝細胞癌のマウス血清中にこのAFPが出現することを1963年Abelevら2)が報告した.1964年Tatarinov3)はヒトの原発性肝癌患者血清中にAFPが高率に検出されることを発表した.以後広範な研究が行われAFPは原発性肝癌患者の60〜80%に陽性であることが分かりAFPの診断的意義が認められたのは周知のごとくである.
 AFPの測定が普及し,また測定法の進歩,特にra-dioimmunoassay法が採用されるに及んで,原発性肝癌以外の疾患──肝炎,肝硬変症,転移性肝癌,妊婦など──で陽性例が報告されるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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