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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻2号

1975年02月発行

文献概要

総説

新しい電気化学分析の臨床化学への応用—膜電極の進歩について

著者: 牧野鉄男1 吉田光孝2

所属機関: 1神奈川県立衛生短大衛生技術科臨床化学 2東邦大理学部生理化学

ページ範囲:P.145 - P.152

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 従来の臨床化学分析は,光電比色計の普及により,主として比色分析が基盤をなしている.呈色反応を利用する比色分析は応用範囲が広く,かつ容易に実施できる利点を有しているが,一方,検体の溶血,乳び,黄疸などの影響を受けやすく,また特に生体試料中に共存する成分や混入する薬物などによる非特異的な反応も同時に起こりやすいなど,測定しようとする目的成分によっては正確な測定が困難であることも少なくない.
 一方,電気化学的な反応を用いる電気化学分析は,反応によって生じた電位差や電流変化量など,絶対的な物理量を比較して直接測定するため,より正確で,しかも迅速な測定ができる大きな長所を持っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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