文献詳細
文献概要
臨床化学分析談話会より・18<関東支部>
限界への挑戦—クレアチニンの検査と評価
著者: 中甫
所属機関:
ページ範囲:P.153 - P.153
文献購入ページに移動大森先生はまずクレアチニン測定法の歴史的経緯をレビューされた.周知のごとく,クレアチニンの測定はアルカリ性ピクリン酸溶液によるJaffe反応(1883)が主流を占めており,この反応はクレアチニンに特異的なものではなく,試料中の類似反応物質の影響があることが知られていながら現在も使用されている.したがってその測定法の歴史は,Jaffe反応における妨害反応の除去に関する検討および工夫が多い.1,4-ナフトキノンスルフォン酸法など他の発色反応の試みもあるが普及していない.また原理を異にする測定法としてUV吸光法,酵素的測定法,Countercurrent Distribution法なども紹介された.
掲載誌情報