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臨床化学分析談話会より・18<関東支部>
限界への挑戦—クレアチニンの検査と評価
著者: 中甫
所属機関:
ページ範囲:P.153 - P.153
文献購入ページに移動 第177回臨床化学分析談話会関東支部例会(1974.10.15)は東大薬学部3階記念講堂で開催された.今回は測定法と臨床評価シリーズ第5回で,クレアチニンの測定法とクレアチニンの臨床的評価が取り上げられた.測定法については東京逓信病院大森昭三先生,臨床的評価は北里大学内科丸茂文昭先生に話題提供していただき,盛会であった.このシリーズが始まってから常に感じることであるが,テーマが日常測定している項目であり,その測定の臨床的評価を実例を通して聞けるので,出席者はいずれも学術講演会と異なり真剣である.
大森先生はまずクレアチニン測定法の歴史的経緯をレビューされた.周知のごとく,クレアチニンの測定はアルカリ性ピクリン酸溶液によるJaffe反応(1883)が主流を占めており,この反応はクレアチニンに特異的なものではなく,試料中の類似反応物質の影響があることが知られていながら現在も使用されている.したがってその測定法の歴史は,Jaffe反応における妨害反応の除去に関する検討および工夫が多い.1,4-ナフトキノンスルフォン酸法など他の発色反応の試みもあるが普及していない.また原理を異にする測定法としてUV吸光法,酵素的測定法,Countercurrent Distribution法なども紹介された.
大森先生はまずクレアチニン測定法の歴史的経緯をレビューされた.周知のごとく,クレアチニンの測定はアルカリ性ピクリン酸溶液によるJaffe反応(1883)が主流を占めており,この反応はクレアチニンに特異的なものではなく,試料中の類似反応物質の影響があることが知られていながら現在も使用されている.したがってその測定法の歴史は,Jaffe反応における妨害反応の除去に関する検討および工夫が多い.1,4-ナフトキノンスルフォン酸法など他の発色反応の試みもあるが普及していない.また原理を異にする測定法としてUV吸光法,酵素的測定法,Countercurrent Distribution法なども紹介された.
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