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霞が関だより・30
49年秋の国家試験から
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ページ範囲:P.207 - P.207
文献購入ページに移動 医師,歯科医師,臨床検査技師,衛生検査技師,看護婦,保健婦,診療放射線技師などの医療従事者は,人の生命や健康を守るためにいずれも一定の水準以上の専門的な知識や技能が必要であることはいうまでもないことである.この一定水準以上の知識や技能を身につけるために,それぞれの専門職種ごとに法令で定められたカリキュラムに従って一定年数の専門教育を受けることになっており,更にその結果得た知識の程度がそれぞれの職種に応じて最小限度必要なものであるがどうがを国家試験によって評価したうえで一定の資格を与えている.この試験には筆記試験と実地試問の2種類があり,歯科医師と理学療法士,作業療法士は口頭試問と筆記試験を併用して行っている.教育測定の立場からいえば,試験を公正に行うためには客観性と妥当性と信頼性の3つが必要であるとされている.このためには試験の内容はもちろんのこと,試験問題の設問形式や採点方法などの試験実施の技術の充実が必要である.厚生省で49年秋に行った主な医療従事者の国家試験は,医師,歯科医師,看護婦,保健婦,助産婦,臨床検査技師,衛生検査技師,診療放射線技師,診療エックス線技師である.大部分の国家試験は春と秋に1年に2回行っている.秋の試験は春に比べると各職種とも例年受験者数も少なく,大部分の受験者は再試験であるものが多く合格率も低いのが普通である.
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