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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻2号

1975年02月発行

文献概要

日常検査の基礎技術

アイソザイム

著者: 関知次郎1

所属機関: 1名市大中検

ページ範囲:P.209 - P.216

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 アイソザイムの分別には,いくつかの方法がある.その中でどれを選ぶかを決める際に最も大事なことは再現性と定量性とである.つまり,ある疾患,病態と結びついたアイソザイム・パターンが常に得られ,またその程度に応じた分画比が得られれば,そのアイソザイム測定には,臨床検査としての価値が生じてくる.そのためには,アイソザイムを泳動だけではなく,他の方法とも組み合わせて検索していくことも必要になることも多い.
 機能的方法としたものには,アイソザイムによって本来的に差のある場合となんらかの処理によって分ける場合とをいっしょに示してある.高濃度の乳酸中でも活性を持つLDHなど合目的性をもつものもあるが耐熱性(56℃15分)のAl-Pは,偶然そうなっているのかもしれない.しかし区別する方法があれば,その違いの成因につきあまり気にする必要はなく利用すればよいのだが,アイソザイム以外の原因で差を生じる場合もあるので,その点だけは注意しておかなくてはいけない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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