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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻2号

1975年02月発行

文献概要

検査と主要疾患・26

敗血症

著者: 内田博1 小川哲平2

所属機関: 1慶大中検 2慶大内科

ページ範囲:P.218 - P.219

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 敗血症とは,持続的または断続的に細菌が流血中に侵入し,中毒症状を呈する全身性感染の状態である.自然治癒は期待されず,多くの抗生剤が登場した今日でも,近年におけるグラム陰性杆菌敗血症の著しい増加は(図1),高率の死亡率とショックの発現を示し,診断と治療にいっそうの迅速性が要求されてきている.そこでこのような見地をふまえて,血液培養についてのいくつかの問題点の中から基本的な問題を中心として述べる.
 血液からは好気性菌,嫌気性菌,通性嫌気性菌などの多種類の菌が検出される.したがって,使用する培地も栄養要求,培養条件のきびしい菌でも発育増殖するものでなければならない,現在国内で市販されている血液培養用の増菌培地には,カルチャーボトル(栄研)とバキュティナ・カルチャーチューブ(藤沢)がある.カルチャーボトルには1号(ブレインハートインフユージョン培地),2号(臨床用チオグリコレート培地),3号(トリプトソイブイヨン培地),4号(胆汁培地)があり,それぞれ培地量50ml,陰圧,炭酸ガス封入となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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