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Senior Course 血清
—最新の免疫学的検査法—β2ミクログロブリン—2.臨床
著者: 冨永喜久男1
所属機関: 1九大医療短大部
ページ範囲:P.230 - P.231
文献購入ページに移動 β2ミクログロブリン(β2ミクロと略)が,Igとの構造上の類似性がらみて,免疫反応におけるある種の役割を想定されているがまだ何も証明がないことを前号で述べた.これはβ2ミクロの一次構造が例え部分的にせよ判明してから後のことで,それ以前には機能を抜きにして疾患ごとの変動が主に検索された.
臨床的にβ2ミクロを考えると,まず,検体中におけるβ2ミクロの同定と定量が必要でともにβ2ミクロに対する抗血清を必要とする.抗血清だけなら後述するように市販品を利用できるが,標準タンパクとして精製β2ミクロが必要で,またβ2ミクロの分離ができれば,抗血清の自家作製も可能である.
臨床的にβ2ミクロを考えると,まず,検体中におけるβ2ミクロの同定と定量が必要でともにβ2ミクロに対する抗血清を必要とする.抗血清だけなら後述するように市販品を利用できるが,標準タンパクとして精製β2ミクロが必要で,またβ2ミクロの分離ができれば,抗血清の自家作製も可能である.
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