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雑誌詳細

文献概要

追悼

村田正太先生を偲んで—村田反応創始者

著者: 松橋直1

所属機関: 1東大・医科研アレルギー学研究部

ページ範囲:P.327 - P.327

 梅毒の血清学的検査法に一時代を画した村田反応の創始者・村田正太先生が長い研究生涯の幕を90歳で昨年12月22日に閉じられた.
 村田正太先生のお名前を知ったのは,学徒動員があった昭和18年の終わりころであった.当時の東大医学部は,戦時中のこととて,外科学総論の講義が2年になったばかりから始められていた.とりわけ都築正男教授は名講義で,学生に深い感銘を与えていたが,その一駒であった,梅毒が関係する何かの病気が,グンマであったように思うが,外科学の立場から講ぜられた.その折,梅毒の血清学的検査法にふれられる."現在最も広く用いられ,また,最も信用されているものに村田反応というのがあるが,これは伝研(現在の医科研)におられた村田正太博士が発明したものです".そして話は,はずみ出した.記憶に誤りはあるかもしれないが,その大筋は次のとおりである.

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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