文献詳細
文献概要
検査と主要疾患・28
肺炎
著者: 鳴戸弘1 菅根一男1
所属機関: 1東大医科学研究所・感染症研究部
ページ範囲:P.438 - P.439
文献購入ページに移動肺炎とは
肺炎とは主として細菌,ウイルスなどの病原性微生物によって起こるか,あるいは嚥下などの異物吸引,放射線,化学薬品などの非感染因子によって起こる,肺の炎症性疾患をいう.
本疾患は抗生物質普及以前においては,死亡率は高く,特に乳幼児の死亡の原因の第一にあげられていたが,現在ではその危険が去ったとはいえ,死亡順位の第9位(3.0%)を占めており,5歳以下の死因の第3位(10%),また70歳以上の老人においても第4位(6%)を示すように,乳幼児,老人における死因中で高い割合を占めており,抗生物質が普及した現在でもなおざりにできない疾患である.
肺炎とは主として細菌,ウイルスなどの病原性微生物によって起こるか,あるいは嚥下などの異物吸引,放射線,化学薬品などの非感染因子によって起こる,肺の炎症性疾患をいう.
本疾患は抗生物質普及以前においては,死亡率は高く,特に乳幼児の死亡の原因の第一にあげられていたが,現在ではその危険が去ったとはいえ,死亡順位の第9位(3.0%)を占めており,5歳以下の死因の第3位(10%),また70歳以上の老人においても第4位(6%)を示すように,乳幼児,老人における死因中で高い割合を占めており,抗生物質が普及した現在でもなおざりにできない疾患である.
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