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免疫拡散板による血清α1-酸性,α2-HS-,β2-グリコプロテイン測定法の検討
著者: 宮谷勝明1 高畑譲二1 福井巌2 金田吉郎3
所属機関: 1宇治黄檗病院臨床検査科 2京都府立医大病院臨床検査部 3関西医学検査センター
ページ範囲:P.536 - P.538
文献購入ページに移動グリコプロテインとはMeyer1)の分類に従うと,タンパクと糖との結合が強固で,その反応が主としてタンパクとしての性格を優先するものと定義され,糖質含有量の多少に応じて,更にGlycoidとMucoidとに分けられている.
Mucoidに属するものにはα1-酸性グリコプロテイン(以下α1-酸性グと略記),α2-HS-グリコプロテイン(以下α2-HS-グと略記)およびβ2-グリコプロテインI(以下β2-グIと略記)などがあげられるが,著者らはFaheyら2)によって完成された一元平板免疫拡散板であるBehringwerkeのα1-酸性グ,α2-HS-グ,β2-グIを用いて行う場合の測定条件について検討を加えるとともに,あわせてこれら3種の免疫拡散板を用いて,健常人男女(男子30例,女子30例計60例)の値をも測定したので,その成績について報告する.
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