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文献詳細

雑誌文献

臨床検査19巻5号

1975年05月発行

文献概要

検査機器のメカニズム・41

心臓ペースメーカー

著者: 堀原一1

所属機関: 1筑波大学・臨床医学系

ページ範囲:P.554 - P.555

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心臓の電気刺激
 心臓は自発的に洞房結節が興奮し,それが心房,房室結節,His束,左右両脚,Purkinje線維という刺激伝導系(図1)に伝わり,心房—心室全体の収縮を起こすことにより,ポンプ作用を営んでいる.つまり,洞房結節が自然に備わったペースメーカーとなっているわけで,正常ならば生体の必要な心拍出量がまかなえるだけの心拍数を保っている.
 この刺激伝導系の興奮・伝導障害を心臓プロックというが,そのなかでも洞房および房室間のブロックが徐脈を来すブロックとして,臨床的に重要である.徐脈は心拍出量の不足を来して,失神を主徴とするAdams-Stokes症候群を起こしたり,頻脈をはじめ重症不整脈の原因となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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