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文献詳細

雑誌文献

臨床検査2巻11号

1958年11月発行

文献概要

研究

カンジダの確認培地について

著者: 正古良夫1 玉村富1

所属機関: 1日本大学歯学部真菌研究室

ページ範囲:P.685 - P.687

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 カレジダ症が一般の注目を引くようになり,従つてカンジダ同定の必要性が高まつてきた。現在カンジダの同定にはLodder一派か,あるいはMartin一派の分類方式が広く行われており,医学的に主としてC. albicans,C. tropicalis,C. krusei,C. parakrusei,C. guilliermondi,C. stellatoidea,C. pseudo-tropicalisの7種で充分とされている。しかし上記二方式は大同小異で形態と糖醗酵が共通の主眼点である。いずれにしても,同定に多種類の培地と日数を要するのみならず,形態上の判別には相当の熟練と経験とを要し,多忙な一般臨床検査担当者にとつてはきわめて厄介なことであろう。従つて正古はクリグラ培地のようなものがカンジダに対してあれば,きわめて重宝であろうと考えていたのであるが,幸にも東大秋葉教授の御助言を得て,カンジダの確認培地を試作したので報告すると共に御批判をいただければ幸である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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