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技術解説
標準液の作り方
著者: 松村義寬1
所属機関: 1東京女子医科大学生化学教室
ページ範囲:P.175 - P.179
文献購入ページに移動 臨床化学検査室で一番活用されている機器は光電比色計であろう。検体に直ちに発色液を混じて得られる呈色の強さが機器の目盛に現われ殆んど所謂コツを要しない。誰でも一応結果が得られるため広く愛用せられるようになつた。
しかしこのようにして得られた数字が正しいかどうかと云うことになると問題は大きくなる。米国と英国とで一斉に同一試料を各検査施設に分割配布して分料結果を求めたところ正しくは6.6g/dlであるべき血清蛋白試料の分析値が4g/dlと云う値を出した所もあり,12g/dlと云う値になつた検査室もあるという有様であつたといわれる1)。
しかしこのようにして得られた数字が正しいかどうかと云うことになると問題は大きくなる。米国と英国とで一斉に同一試料を各検査施設に分割配布して分料結果を求めたところ正しくは6.6g/dlであるべき血清蛋白試料の分析値が4g/dlと云う値を出した所もあり,12g/dlと云う値になつた検査室もあるという有様であつたといわれる1)。
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