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文献詳細

雑誌文献

臨床検査2巻6号

1958年06月発行

文献概要

技術解説

脳波の技術—装置とアーテイフアクトルについて

著者: 塚原進1

所属機関: 1関東逓信病院

ページ範囲:P.357 - P.361

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はじめに
 脳波の装置を操作して脳波をとることは一見難しそうであるが,実はそれ程ではない。心電図と本質的にちがう点は,同時に数カ所から誘導することと,電極がちがうこと,勿論電極をあてる場所もちがう。それから,電気現象としての脳波の大きさが,心電図のそれと比べるとかなり小さく,そのために増巾器の感度も高いものが必要で取あつかいも多少は難しくなる。しかし,電極と較正装置及び記録装置がそろつている点については心電図の場合と大差はない。従つて装置に関する知識は心電計に関する知識があれば,脳波装置の取扱い方はそれ程難しいものではない。
 脳波を取る場合はしかし,心電図とちがつた複雑さと,難しさにぶつかる。脳に無関係の電気現象や,脳波を読む時に邪魔になるような雑音になやまされることがある。この点は心電計よりははるかに多くの場合にぶつかるので,装置をとりあつかう人は一応,それらの原因と見わけ方を知つておく必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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