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文献詳細

雑誌文献

臨床検査2巻6号

1958年06月発行

文献概要

技術解説

能率的なピペツトさばき

著者: 堀越晃1

所属機関: 1東大病院 臨床検査部血清検査室

ページ範囲:P.363 - P.365

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 血清学的検査に最も必要な技術はピペツトのさばき方である。ピペツトさばきはすばやく,しかも正確でなければ,よい結果を期待することはできない。多数の検査を扱う検査室では,ピペツトさばき如何によつて,検査結果に多大の影響を及ぼす。殊に補体結合反応では,ピペツトさばきは,正確にかつ迅速でなければならない。"手と指はいつもせいけつに"これを忘れてはならない。ピペツトは手と指と口唇で扱うのであるから,衛生上つねにせいけつにこころがけなければならない。"ピペツトはかならずピペツト台の上におくこと"ピペツトは血清学手技の生命であるから,つねに清浄にたもたなければならないからである。多数の検査を扱うことが多いから,数十本のピペツトを載せることのできる台をそなえることが望ましい。以上のことがピペツトを能率的に扱う上に必要な要素である。
 ピペツトは目的に応じていろいろな種類があるが,一般に血清学的検査につかわれているピペツトは,目盛ピペツトと毛細管ピペツトの2種である。(グラフページ写真1)つぎにおのおのについて,選び方,および扱い方を述べてみよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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