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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻1号

1976年01月発行

文献概要

研究

妊婦,褥婦,新生児における総Hb量とHbF量

著者: 正野昭信1 石塚英子1 松田信子2 羽山忠良3

所属機関: 1青山病院中検 2東急病院中検 3青山病院病理

ページ範囲:P.64 - P.67

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はじめに
 胎児血色素(HbF)は,1886年にKoerberによって発見されたもので,成人血色素(HbA)と異なり,アルカリに対してHbAよりも強い抵抗性をもち,容易に変性せず,また酸に対しても強い抵抗性を有している.
 HbFは妊娠7週目の胎児に既に存在しており,妊娠34週目に最も多くなるといわれ,肝臓造血を反映する.一方HbAは,その後造血の場所が肝臓から骨髄に変わると,すなわち妊娠5か月ごろよりHbAが現れ,胎児の成熟につれてHbFはしだいに減少しHbAが増加してくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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