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新しい肺機能検査法・Ⅳ
トノメーター
著者: 太田保世1
所属機関: 1東海大生理
ページ範囲:P.1048 - P.1053
文献購入ページに移動 トノメーター(tonometer)は,いろいろな液体に既知のガス分圧を与える装置であり,むしろequilibratorとでもいうほうが理解しやすいであろう.歴史的にかなり古い本装置が,いまだに耳新しくひびくことがあるのは,我が国での驚くほど低い普及ぶりにも一因があるようである.確かに多くの臨床検査の場合などで,無くても済むものでもあるが,呼吸生理学的な研究部門においてすら軽視されている風潮には寒心のきわみである.
本稿の第1の目的は,トノメーターとはどのようなものかを改めて考えてみることで,現在最も使いやすく,信頼のおける装置として,Farhi1)のトノメーターについてやや詳しい説明を加えることが第2である.なお,トノメーターについて「呼吸と循環」誌に高木・太田2),横山3)の解説がある.
本稿の第1の目的は,トノメーターとはどのようなものかを改めて考えてみることで,現在最も使いやすく,信頼のおける装置として,Farhi1)のトノメーターについてやや詳しい説明を加えることが第2である.なお,トノメーターについて「呼吸と循環」誌に高木・太田2),横山3)の解説がある.
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