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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻10号

1976年10月発行

文献概要

Senior Course 細菌

腸内細菌の分類 Ⅶ

著者: 坂崎利一1 田村和満1

所属機関: 1国立予研細菌第1部

ページ範囲:P.1100 - P.1101

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Edwardsietla属
 Edwardsiellaが腸内細菌の新しい菌群として注目されたのは1960年以後のことで,わが国では,坂崎(1962)らが最初にヘビから分離し,これをAsakusa群として報告した.ところが同じころアメリカではEwi-ng (1964)が同様な性状をもつ菌をBiotype 1483-59と仮称し,またKing&Adler (1964)もEwingとは関係なく同様な菌を研究し,Bartholomew groupと呼んだ.しかし,これらの名前はいずれも通俗名であったために,Ewing et al.(1966)がこの菌に対しEdwardsiella tardaという名を提案し,その学名が承認されてきた.ところが最近になって1962年にHoshinaがウナギの病原菌として報告したParacolobactrum anguillimortiferumがE-dwardsiella tardaであることがわかり,命名規約上"tarda"よりも"anguillimortiferum"が優先するので,その種名はEdwardsiella anguillimortiferaでなければならない.いまこの命名についてどちらを正式名とするかは国際裁定委員会で審議中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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