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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻11号

1976年11月発行

文献概要

特集 臨床検査室マニュアル Ⅳ.正常値

A.正常値の考え方

著者: 入久巳1

所属機関: 1慶大,中検部

ページ範囲:P.1228 - P.1229

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 生体情報の一部として臨床検査は近代医療において重要な役割を果たしている.数多くの臨床検査が診断,治療,予後判定,健康管理などに利用されている.しかしこれら検査成績の判断基準である正常値(標準値)についての正しい認識がなければ,何のための検査か分からなくなってしまう.
 今回,4つの異なった検査施設において日常行われている臨床検査項目の正常域(標準域)を各施設の協力を得て比較してみた.この際1施設でしか行われていない項目は除いた.この表で分かるように,同一検査方法で行っている項目でも各施設問の正常域に差がみられる.そこでまず正常域はどのようにして決められ,またどの程度よりどころになるのだろうか.この表にみられるように各施設間の正常域の差はどうして起こるのであろうか.この程度の差はあってもよいのであろうか.あるいはこの差をなくすことはどの程度可能なのであろうか.可能とすればどのようにしたらよいのであろうか,などまだまだいくつかの疑問が生じてくる.このような疑問を中心にして正常域について北村元仕先生(虎の門病院生化学科部長)にお聞きしてみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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