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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻11号

1976年11月発行

文献概要

特集 臨床検査室マニュアル Ⅴ.検査データからみた疾患の特徴

リウマチ熱

著者: 大国真彦1

所属機関: 1日大・小児科

ページ範囲:P.1276 - P.1277

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1.概念
 リウマチ熱は溶レン菌感染によって起こる疾患であるが,化膿性炎症のような感染症そのものではなく,アレルギー性,自己免疫性プロセスが本症の発症に関係していると考えられている.この関係は図1のごとくであり,溶レン菌の侵入部として多いのは扁桃で,まずアンギーナを起こす.そのまま治癒するものが多いが,一部は猩紅熱または丹毒になる.アレルギー性過程が加わったものは急性糸球体腎炎,またはリウマチ熱になるが,溶レン菌のうちで12型は起腎炎型として知られ,その代わりにリウマチ熱を起こすことはまずない.
 リウマチ熱の症状としては中心的症状である5つの大症状と5つの小症状および診断確定のための検査がある.いろいろの臨床検査はこの大症状,小症状の有無をみるためのものであるが,大切なことは臨床検査のもつ意義がそれぞれ異なることである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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