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文献詳細

雑誌文献

臨床検査20巻11号

1976年11月発行

文献概要

特集 臨床検査室マニュアル Ⅴ.検査データからみた疾患の特徴

全身性エリテマトーデス(SLE)

著者: 東条毅1

所属機関: 1慶大・内科

ページ範囲:P.1278 - P.1279

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1.概念
 全身性エリテマトーデスは,Systemic Lupus Erythematodesを略してSLEと呼ばれる.多くの異なった臓器を侵す非感染性で,全身性の炎症疾患である.抗核抗体やLE細胞現象などの多彩な免疫異常が疾患の特徴となっているため,自己免疫疾患の一つと考えられているが,真の病因は分かっていない.一度発症すると自己永続性を示し,寛解と再燃を繰り返しながら慢性に経過することが多い.全国で1万人以上の患者が推測され,1対9で女性に多く,特に妊娠可能女性に好発する.
 臨床症状は疾患の特徴である多臓器の障害症状を反映して,非常に多彩である.主な症状は,バタフライ疹と呼ばれる顔面の蝶形紅斑と,多発性関節炎,および腎炎(ループス腎炎)である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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