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特集 臨床検査室マニュアル Ⅴ.検査データからみた疾患の特徴
腎不全
著者: 吉沢信行1
所属機関: 1日大・第2内科
ページ範囲:P.1296 - P.1297
文献購入ページに移動1.概念と分類
腎不全には急性腎不全と慢性腎不全とがあり,両者とも腎不全症状を呈する点では同一であるが,一般に前者は可逆的であり,後者は非可逆的であって経過,予後の点で著しく異なる.
急性腎不全は両側腎に特有の尿細管壊死を惹起し,腎のもつ生理機能の急激な低下ないし廃絶を来すもので,臨床的には急激な乏尿ないし無尿状態(1日の尿量が400ml以下)となって気づかれるものである.原因的には腎前性,腎性および腎後性の3群に分けられる.
腎不全には急性腎不全と慢性腎不全とがあり,両者とも腎不全症状を呈する点では同一であるが,一般に前者は可逆的であり,後者は非可逆的であって経過,予後の点で著しく異なる.
急性腎不全は両側腎に特有の尿細管壊死を惹起し,腎のもつ生理機能の急激な低下ないし廃絶を来すもので,臨床的には急激な乏尿ないし無尿状態(1日の尿量が400ml以下)となって気づかれるものである.原因的には腎前性,腎性および腎後性の3群に分けられる.
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